厄除けのために、成田山新勝寺へ行ってきました。
せっかく成田まで来たのであれば・・・
そう、うなぎです!
なぜ成田でうなぎ?
今でこそ天然のうなぎが少なくなっているので、成田からうなぎを連想することは難しいですが、古くは近くの印旛沼でうなぎが採れていたそうな。
また、江戸時代に成田山へ参拝する「成田詣」が盛んになるにつれ、参拝客の精力活性に効果のあるうなぎが成田で定着した、らしいです。
参道を散策してみる
今では成田駅から続く参道には60店舗ほどの鰻屋さんが軒を連ねているそうな。
なので、ブラブラと歩いてみると・・・香ばしい香りが鼻から脳を刺激して、完全にうなぎモード。
せっかくなので、かの有名な創業明治43年の「川豊本店」へ。。。
すると目を疑う光景が・・・
店先に人だかり。と言っても、この人だかりは並んでいる人ではなく、入店待ちをしているもの。
あまりに有名になりすぎたため、整理券を配って、順に呼んでいるような状況でした。
店先にいる人だけでも30人ほど、整理券を配っているほどなので、それの3倍はいるだろうと想像し早々に断念。
(写真は撮っていません、あしからず)
並んでまで食べるほど、お腹にも心にも余裕がありませんっ!
さて、こうなるとどこに行こうかと悩むもの。
とそこへ、川豊本店さんの隣に位置する「菊屋」さんの女将さん(←おそらく違います)に声をかけていただき、入店を決めることに。
小さい娘を連れていたのですが、小さな段差でも注意してくれるなど、細やかな気遣いに心惹かれました。
いざ入店「菊屋」さん
歴史を感じる佇まいに吸い込まれ、2回の座敷に通してもらいました。
どことなく祖母の家を思い出すような感じ。
歩くとギシギシとなる風情。急な階段。
あとから調べたのですが、
天保年間(元号:1831年〜1845年)に残された文書にこの菊屋さんの名が残っているようなので、100年近く営業されているようですね。
成田山新勝寺は天慶の乱の折、勅命により建立され、以来、宮家の菊の御紋の使用を許されてきました。
天保時の当主がその折、新勝寺よりその御紋を拝領し、屋号も【菊屋】と称しました。
菊屋さんの箸袋裏面より
老舗ですね。
菊屋さんサイトはこちら→「菊屋サイト」
さてさて、うなぎはお重で。
ふっくらと焼き上げたうなぎと甘辛いタレのハーモニーはいつ食べても、感動を運んでくれます。
あとがき
うなぎを食べに行くと、国産とそうでないもの、が値に差をつけて提供されていることがあります。
「国産」良い響きですよね。
でも、私はうなぎについては国産にこだわらずに良いかと思っています。
というのも、数年前にご縁でうなぎの大卸さんとお仕事をする機会があり、国産と輸入を食べ比べさせていただきましたが、その時は輸入のほうが美味しかったです。
場にいた全員でブラインドで試したので、間違いはないかと。
聞いたとこによると、うなぎは輸入時の検疫が厳しく、与えられた餌や環境、業者など厳しくチェックされるようです。
季節や最終的な泥抜きで味に差は出てくると思いますが、国産にこだわらない理由はここにあります。
国産と輸入の良し悪しではなく、最終的には目利きのウデに左右されると思っています。
とはいえ、一目置きたいのは「天然」のもの。
ニホンウナギは絶滅危惧種にしていされているので注意が必要ですが、やはり天然と養殖の違いは歴然。
「国産」の響きはとても惹かれるところがありますが、真の良さを見極めるように努めていきたいですね。