サトウキビといえば、沖縄県をイメージすると思いますが、我が岡山県にも栽培しているところがいくつかあります。
2021年12月某日に岡山県内の生産者さんを訪問し、収穫体験をさせていただきました。
高梁市の山奥・・・
12月という冬の時期に山を登るのはそれなりの覚悟が必要で・・・
とはいえ、市街地より数十分という距離。
そんなに気負うこともなく、足取り軽やかにやってきました。
標高およそ450mで平地より3度ほど気温が低い・・・
日本一の富士山に比べると、まだまだひよっこな山の中。
昼時ということもあり、人里は少し離れた場所でしたが、問題なく過ごせる気温でした。
到着した場所。
収穫したサトウキビを搾る道具が準備されていました。
収穫あれこれ
人の背よりも高い2mくらいの背丈のサトウキビがびっしり。
茎には等間隔(?)に節があり、小ぶりな竹のような感じ。
奥の方に100cmの子がいます。
畑の長さは・・・25mくらいかな。
この一列を収穫するのに4~5時間ほどかかるらしい。
というのも、
①土に近い根本の部分を鎌で刈り
②葉をすべてそぎ落とし
③糖分が少ない先端の部分を切り落とし
④圧搾するように搾っていく
・・・
そりゃあ、時間もかかるわけです。
しかも、刈り取りから搾るまでの一連の流れは当日中に行うらしく、時間と体力との闘い。。
寒くなりすぎると、腐っていってしまうらしく、12月に入ると収穫が急ピッチに進むらしい。
大きく育てて寒くなる前に一気に刈り取りをする。
食物を育てるのは大変なんだな、としみじみ感じる。
が、我々はあくまで「体験」。
遊び半分で参加するわけなので、基本楽しいんです。
植物からあまーい汁をいただけるわけで。
収穫開始!
まだまだ都会っ子の我々は普段使うことのない「鎌」を持つだけでもテンションあげあげ。
ケガをしないように細心の注意を払って、一気にサトウキビの根元をめがけて振り下ろします。
それなりの力(コツ?)が必要らしく、1発ではうまくいかず・・・
刈ったサトウキビの葉を専用の道具でそぎ落としていきます。
茎をくるくると回しながらやるとスムーズです。
先端の細い(柔らかい)部分をテイッと切り落とします。
ここまで全部鋭利な道具を使うので、ケガしないように・・・
ここまでくると甘ーい部分が顔を出します。
生産者さんが、皮を剥いでおしゃぶりようのサトウキビを切り出してくれました。
※よく見る(?)チュパチュパするこれです!
ここからは圧搾機にかけます。
畑の横だったので手作業でグルグルグルグル・・・
まぁまぁの力が必要です。
しぼりたて生ジュース!
サトウキビジュース。
といえば聞こえはいいですが、まぁ、搾り汁ですね。
植物をそのまま搾った感じなので、青臭さもあり、甘い感じもあり。
でも、頑張って搾った自然のジュースは特別な味わい。
これは、体験した人でないと得られない感動。
黒蜜作り!
搾ったサトウキビジュースを持ち帰ってきて、黒蜜にすべく煮詰めていきます。
↑こんなにいただいてきました!
生産者さんは10時間ほど薪窯で炊くようですが、そんなことはできず・・・
自宅のコンロでゆっくりじっくり。
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丁寧に灰汁を取り除きながら1時間くらい・・・
最後に不純物を取り除いたら、黒蜜の完成!
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すごーくゆっくり濾過されている様子。
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製品になっているものよりも濃度は薄く仕上げました。
これからの寒い時期にお湯で割って飲みたいと思います。
ちなみに、こちら「天空のくろみつ」では、岡山県産のサトウキビを使用した黒蜜をご紹介しています。
少し加工して・・・
一節分をきれいにカットして、中身をくりぬき、糖分が残らないように湯がいて、天日で干したら・・・
人気アニメ「鬼滅の刃」に出てくる禰豆子の加えている竹が完成!
娘が気に入ってくれました(笑)