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闇夜で輝く幻想的な海の生物「ホタルイカ」

富山県のプライドフィッシュに認定されており、春の味覚として認知されている「ホタルイカ」。
富山県の解禁日よりも早く鳥取県の境港より流通しているものを岡山県で発見しました!

ホタルイカとは

その名が表す通り、ホタルのように発光するイカのこと。
身体の大きさは5~7cm程度。メスの方が大きいそうです。
なぜ光るのかは神秘のヴェールに包まれているようですが、一説には外敵から身を守るためや、仲間とのコミュニケーションのため、と言われています。

ホタルイカ漁では水揚げする際に、大量のホタルイカが青く光り、海上で幻想的な光景を作り上げるそうです。
そのホタルイカ漁の船に一度乗船するチャンスがあったのですが、タイミングを逃してしまったのが、今でも悔やまれます。。

ホタルイカが海岸に打ち上げられる「ホタルイカの身投げ」というものも風物詩としてあります。
産卵期を迎えたメスが産卵のため浮上し、沖に戻る前に力尽き、浜辺に打ち上げられるというもの。

少し悲しくもありますが、浜辺に青い光が広がっているのは幻想的ですよね。
いくつかの条件下にて起こりますが、満潮で波が穏やかな時に発生するようです。
この時期に富山に行った際は、チャンスをつかみ取ってみたいですね。

旬の時期は3月~4月。
特に富山県では解禁日が指定されており、解禁日はお祭り騒ぎ。
数年前より漁獲量が減っているようで、解禁日後もなかなか手に入れることができないと聞いたことがあります。

富山県外では、日本海側の兵庫、鳥取で獲れ、こちらについては禁漁などないらしく、1年中流通させることもできるようです。
(実際には、旬の時期しか出回りません)

流通するホタルイカのほとんどがボイルされているもの

さて、多くの方が目にするホタルイカは、こちら↓のようなボイルホタルイカではないでしょうか。

2月某日、兵庫県産のものを岡山県内のスーパーで発見!

こちらは、安全に流通させるために、水揚げ後時間が空かない新鮮なうちにボイルしたもの。
寄生虫の心配と、生で腐敗していくことのリスクを排除したため、ボイルしたものが主流になっています。

※内臓に寄生虫がいることから、生食はNGなのでお気を付けください。

ただし、水揚げ場所から近い場所では「生」のホタルイカが流通しているんです!
岡山県内のスーパーで発見したのが、こちら↓

見つけた際には感動さえ覚えました。
別のスーパーでは「生」ではなく、ボイルされたものが置いてあったので、もしかしたらこちらの会社さんの企業努力なのかもしれません。

また、富山県のホタルイカ漁は3/1が解禁日となっており、2月に見ることができるのは、その他の地域のもの。
今回は境港より届いたもののようです。山陰から山陽まで、車で3時間ほどですかね。

近い距離だからこそ、生での流通が可能ということでしょうか。

正確なグラム数は測り忘れましたが、この写真のもので、298円。
安いっ!
迷うことはなかったですね。
(強いて言えば、これを見つける前にボイルホタルイカを購入してしまっていたので、そちらをどうするか悩みました)

実食!

さて、どのように食べるかというと、もちろん加熱します。

ホタルイカのアヒージョ

★材料
・サラダ油
・にんにく
・タカノツメ
・しめじ
・「生」ホタルイカ

★レシピ

スキレット(ダイソー)に、材料をいれ火にかける。

↑火にかける前

ぐつぐつしてきたら全体に火が通るように軽く混ぜて完成。

↑完成!

熱々のうちに食べましょう。

ちなみに、今回は塩などを振っていません。
プリプリのホタルイカの身と濃厚なミソの味が絡んできます。

ホタルイカと焼海苔のペペロンチーノ

★材料
・オリーブオイル(ピュア):30cc
・タカノツメ:2本
・にんにく:2片
・「生」ホタルイカ:10尾
・焼海苔:1枚
・フェデリーニ:65g

↑サイズ感

★レシピ

鍋にたっぷりの水と水に対し1%分の塩(分量外)をいれて、沸騰させておきます。
フライパンにオリーブオイルと種を取ったタカノツメ、手でつぶしたにんにくを入れ、弱火にかけます。

タカノツメ、にんにくが色づいてきたら、ホタルイカを投入し、さっと火を通します。


ホタルイカの色が変わったら、100ccほどのゆで汁と手で細かくちぎった焼海苔を加えて30秒ほど火にかけたら火を止めておきます。
(この時にホタルイカから目玉が取れやすくなってくるので、取っておくと口当たりがよくなります)

このタイミングでパスタをゆで始めると、慌てなくて済みます。
パッケージに書かれた推奨時間の3分の2くらいの3分半~4分ほどでパスタをフライパンに移します。
この時に湯切りはしなくてOK。ゆで汁が少し入るくらいが良いです。
パスタとソースがよーく混ざるように火にかけたフライパンをあおります。
油と水を乳化させることができればgood!
最後に少量の塩で味を調えれば完成。

 

評価(満点☆5つ)

味  :☆☆☆☆
価格 :☆☆☆☆
希少性:☆☆☆☆☆

「生」のホタルイカを使うことができた感動もあり、どちらもおいしくいただけました。
ミソの濃厚な感じを料理全体にまとわせることができるのが、このホタルイカです。
ボイルされているものでも、それなりに美味しく作れますが、やっぱり「生」の特別感が素晴らしいですね。

関東にいたらなかなか手にすることができない状態の食材。
移住してよかったーと思う小さな出来事でした。

 

 

 

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