パスクラサンとは?
まず、多くの方がこの疑問を持つと思います。
それもそのはず、国内でも岡山県赤磐市でしか栽培されていない幻の洋梨なのです。
幻の洋梨
なぜ「幻の洋梨」なのか?
それは栽培が難しく、全国に広がらなかったから。
一説には、収穫後の追熟が難しいから、とも言われています。
(詳細は不明です。悪しからず・・・)
パスクラサンとの出会い
そもそも、収穫後の一定の時期しか目にすることのないフルーツで、地域も限定されているので、知らなけばなかなか出会うことが難しいフルーツ。
数か月前に、「パスクラサンバター」に出会っていなければ、もしかしたら今回の記事は出来上がらなかったかもしれません。
その出会いは、当blogの記事「パスクラサン、それは何??」をご覧ください。
さて、数か月前に知ってしまった幻のフルーツとのことで、この時期を待ちに待っての入手になりました。
11月後半頃から岡山県のスーパーに梨が並ぶのは以前記事にしましたが、そこではこのパスクラサンは手に入りません。
何せ赤磐市の2つの農家さんしか栽培していないらしい。
時は12月上旬。
そろそろ収穫期を迎え店頭に新鮮なパスクラサンが並ぶ時期・・・
ついにその時がやってきたので、赤磐市まで足を運ぶことになりました。
赤磐市で農産物を手に入れようとしたらまず思い浮かぶ「農マル園芸(あかいわ農園)」さん。
もうおなじみですね(笑)
が、ないんです。。
あたご梨、ヤーリーなど、他の品種の梨は並んでいるのに・・・
ということで、近くの農産物直売所「赤坂青空市」さんへ。
すると、目の前にお目当てのブツが!!
感動の出会いで涙がちょちょぎれるところでした(ウソ)。
で、意気揚々にレジへ持っていくと、レジのおねーさんは「これ、すぐには食べられませんよ」と購入者の意欲を削いできます。
しかし、これくらいではへこたれません。大丈夫です、と応えたうえで、レジを通してくれました。
さて、なぜ購買意欲を削ぐような発言があったのか?
それは、追熟しないと美味しくないから、とのこと。おねーさんの優しさだったのですね。
↑こんな注意書きを添えてくれます。
追熟
さて、意気揚々と3つも購入したパスクラサンを自宅に持ち帰り、追熟期間に入ります。
(1つはご近所さんにおすそ分けしました)
1つ350円
サイズ感は普通の梨より少し大きいくらい。
追熟前に購入したから、もしかしたら追熟したものはもっと高いかもしれません。
1つはリビングの片隅に、1つはそれほど温かくなく日の当たらない場所に置いておくこと数週間・・・
リビングの片隅に置いていたパスクラサンから発酵臭がっ!?
まさか、と紙を開けると・・・
ぐちゃぐちゃでダメでした。。。
温かくなる場所はNGですね(当たり前ですが・・・)
さて、もう一つはまだ熟しきっていなさそうなのでそのまま追熟(放置)。
年が明けて間もないころ・・・
少し黒ずんできたのがわかります。
(もともとの色がわかるように写真を撮っておけばよかったです・・・)
柔らかくなってきたので、食べてみることに。
少し冷やしたくらいがおいしいだろうと思い、食べる直前に冷蔵庫へ入れます。
実食
冷えたパスクラサンを冷蔵庫から取り出しカット!
良い艶してますね。
そして甘く芳醇な香りが漂ってきます。
いてもたってもいられず、一口パクリ。
柔らかく熟れた実は桃のような食感、味と香りはよりフルーティになった西洋梨のよう。
ネット上では、モモのような、リンゴのような、バナナのような・・・と書いてありますが、そんな難しく考えず、すごーくフルーティな西洋梨、と受け取ってもらえれば良いかと思います。
これはおいしい、と5歳の娘に味見してもらったところ・・・
なんと!!
残りすべてを食べられてしまうという。。
もっと食べたかったという口惜しさと後悔はあるものの、愛娘が貴重なフルーツを堪能してくれたことに喜びを感じてました。
追熟に関して
食べごろが、1月上旬~1月下旬とのことだったので、上手に追熟させられれば、1月下旬が食べごろだったのかもしれません。
が、一つをダメにしてしまったことで特に敏感になり、また未知のフルーツのため、食べごろを見極められなかった悔しさは少しあります。
「追熟が難しい」と冒頭で書きましたが、その通りだったのかもしれません。
収穫してすぐの時期は美味しくないから食べることができず、かといって完熟状態になってから出荷したのでは、ほんの少しの期間しか販売ができない、そんなジレンマをもつフルーツかもしれません。
個人的には完熟まで育て上げる感じで楽しめました。
熟してないパスクラサンを食べて「美味しくないフルーツ」のレッテルを張られてしまうのは悲しいですよね。
多くの人に美味しく食べてほしいと思っていても、完熟のものだけを出荷するのはリスクが大きすぎるし・・・
そりゃあ、未熟な購入者には注意をするわけです。
生産者さんも、購入時に注意をしてくれたレジのおねーさんも、そんな気持ちがあったのかも。
確かに美味しくないものも世の中にはあるとは思うけど(個人差あり)、せっかく食べられるものならより美味しく食べたいですよね。
それをしみじみ感じたフルーツでした。
終わりに
おそらく今季はもう手に入れられないだろうから、また1年待って来年また手に入れたいです。
希少性もあり、結構ファンになったかもしれません!
評価(満点☆5つ)
味 :☆☆☆☆
価格 :☆☆☆
希少性:☆☆☆☆☆
味が☆4なのは、完璧な完熟を実現できたときに期待を込めての評価です。