古来より庶民の健康を守ってきた「甘酒」。
そんな甘酒を、岡山県ではよく見かけるのでちょっと手にとってみました。
甘酒の歴史
昨今では、あまり身近に感じなくなった「甘酒」ですが、よーく思い出してみると、幼い頃神社への参拝時にしばしば目にしていました。
と言いながらも、先日の参拝時にも目にしましたが・・・あっ、自動販売機で見かけることもありますね!
さて、とは言うものの、甘酒を目にする機会は少なく、もしかしたら多くの方が前述の2つ以外をイメージすることがないかもしれません。
ここでは自動販売機の件は、そっと横においといて・・・
甘酒を思い出す時、同時に神社や寺院をイメージする方も多いでしょう。
特にお正月の参拝時に身体を温めるため(?)に販売しているのを目にしたことがあるから。
これは、米の収穫を感謝するため、祭り事に供える風習が現代に残っているから、らしい。
(科学的に解明されていたかは不明だが)古来より甘酒は健康効果が高いとされており、普段より甘味として飲まれてきました。
江戸時代には祭りだけでなく、庶民の健康を守るため、幕府も一緒になって推進していたらしい。
甘酒の効果
現代において、甘酒は特に美を意識する女性に人気!
疲労回復に!
ダイエットに!
美容に!
などなど、いろんな効果はあるらしい。
それは、多くの栄養成分が含まれているから。
ブドウ糖、食物繊維、アミノ酸、オリゴ糖・・・
専門家ではないので、これらの成分の効果については多くを語りませんが、身体に悪い印象は持たないでしょう。
もとより、甘酒って「身体にいいよね」ってなんとなくイメージしているのは、先人から受け取った学びからなのでしょう。
また、上述のような成分が栄養剤として投与する点滴と近い成分を持っているため、「飲む点滴」なんて言われることもある。
医者にかかるよりも身近にあるものが「甘酒」ではないでしょうか。
実は夏の飲み物
さて、お正月の参拝時に目にするため、甘酒は寒さに凍える身体を温めるための飲料のイメージを持つかもしれません。
栄養豊富で風邪の予防にも、また風邪を引いた際の栄養補給にも、と考えられてきたため、冬のイメージがついているのでしょう。
が・・・
実は甘酒は夏の飲み物なのです。
江戸時代には夏バテ防止のため、夏場の影響補給に重宝されていた。
それだけではなく、日本が誇る文化である俳句の夏の季語に採用されているとのこと。
古くから、「甘酒=夏」としてイメージされていたことがうかがえる。
いつしか、普段の飲み物から、お正月の参拝時の風物詩のようになったのは、時代が流れたってことですね。
希少な赤米を使用した「甘酒」
甘酒は、大きく2種類のタイプに分かれる。
酒粕由来のもの、と、米糀由来のもの。
酒粕由来のものは、酒粕を使用していることから微量ながらもアルコールが含まれていることがあるので、子供や妊婦には注意が必要。
米糀由来のものは、米糀を原料としアルコールを含んでいません。
冬場には多少のアルコールを含んでいると身体に沁みるため、心地よかったりもしますが。
さて、今回ご紹介するものは、米糀由来の甘酒。
そして、希少な赤米を使用した甘酒。
赤米は、白米と同時期に日本に伝わったとされるが、収量が少ないことや、白米よりも下に位置づけられ江戸時代には年貢納入での赤米を禁じた背景もあり、自然に生産量が減ったとされる。
そんな中、国内3つの神社で神事用に栽培が続けられてきたのが、鹿児島県種子島、長崎県対馬市、そして岡山県総社市なのである。
その総社市で赤米の生産から加工、販売までを手掛けるのが「レッドライスカンパニー」さん。
神事に用いられてきた赤米の伝統を守るため、また香りや食感がよい赤米の素晴らしさをもっと知ってもらうために活動をしている企業さんです。
飲んでみた
今回入手したのは、こちら↓
・赤米甘酒はれのひストレート
・黒米甘酒はれのひストレート
・白米甘酒はれのひストレート【はちみつプラス】
そして・・・
・みかん甘酒
・いちご甘酒
・れもん甘酒
・白桃甘酒
「ALL OKAYAMA」と入っていて岡山県民には嬉しい。
すべて380円(税込)。
このストレートタイプは、「そのまま飲んで美味しいよ」というものらしく、冷やしてゴクゴクと。
甘酒らしい香りと、しっかりとした甘みを感じつつもスッキリとした飲み口。
やわらかいお米の粒が舌の上で優しく踊ります。
1回で1本飲むのは少し多いかな。
2人で半分ずつくらいがちょうどよい。
フルーツタイプは、それぞれフルーツ感もしっかりとしていて、甘酒が苦手な人にも飲んでほしいもの。
(とはいえ、やっぱり「甘酒」なのでご注意ください)
評価(満点☆5つ)
味 :☆☆☆☆
価格 :☆☆☆
希少性:☆☆☆
個人的に甘酒がそんなに得意ではないのですが、飲みやすかったです。
温めて・・・といった飲み方をしなかったので、今度は温めて飲んでみたい、かな。