山間部では特に害獣として処理されている猪が良い具合に加工されていました。
新見市特産品!?
岡山県新見市、そこは岡山と鳥取の県境に位置する山間部。
特産品としては、新見キャビアや千屋牛などがある。
千屋牛は、日本最古の蔓牛(特に優れた和牛の系統を持つ牛)の血統を引いているといわれ、江戸時代からの歴史と伝統を守ってきた最高級の黒毛和牛。
黒毛和牛のルーツはここ岡山(中国地方)にあり!とのことらしい。
そんな新見市の特産品に、「コン猪」という商品がある。
山間部、そして「猪」という字から、イノシシだろうとは容易に想像がつく。
食肉としての猪
今や全国で害獣として駆除対象になっているイノシシは、古来より食肉として食べられてきた。
都会に住む日本人は、害獣被害の縁が遠ざかったことにより、目にする機会も口にする機会も減ってきていたのは事実。
(養殖された豚の方が手に入りやすいですしね)
が、高級レストランなどで重宝されていることから、一部の食通に好まれてきて、昨今では人気のお肉の一つになったともいえる。
個人的には、獣臭の強い肉というイメージもあり、あまり食してこなかった。
ひょんなきっかけで、食べる機会に恵まれ、今では毛嫌いすることはない。
※ただし、処理が適正に行われていることが前提
屠殺、解体、血抜き、どの工程をミスしても、肉に臭いが移りやすい性質があり、素人が手を出すべきものではない。
(出しちゃいけない・・・)
田舎でよくある、近所へのおすそ分けでもらうなど、(個人的には)もってのほかだ。
が、上述のように、処理が適正に行われていれば、そう邪険にするものではない。
人間の都合で害獣として処理されてしまう猪なのだから、しっかり食べてあげて供養してあげるくらいの気持ちがあってもよい。
コン猪とは
さて、新見市で発見した「コン猪」。
イノシシの缶詰か、くらいの軽い気持ちで手にしていたが、猪肉のコンビーフと聞けば、期待に胸が躍る。
70g入で500円で購入。
ネットで調べると700円のようだが、そこは販売者のさじ加減??
缶詰自体はこんな感じ↑
缶詰だし、しばらく保存できるからと、ちょっと放置していたのは、ナイショ。
さてさて、このコン猪とは・・・
新見市の漁師さんと岡山市北区の「トリオ倶楽部」が共同開発した商品とのこと。
このトリオ倶楽部さんは市内で女性シャルキュティエ・エキスパートを名乗るほど、加工肉のエキスパート。
お店も立ち寄らせてもらったが、美味しそうなハムやベーコンなどが並んでました。
(写真無くてすみません)
缶を開けてみると、、
しっとりした赤み肉、繊維が目でしっかり確認できる。
余分な脂がないことはとてもうれしい。
しっかりと噛みしめてみると何とも言えない口福感。
肉々しさと、ハーブの香りがあり、臭みはほぼない。
ビールとの相性は抜群。
ドイツ人が生ビールをジョッキで飲みながら、ソーセージとザワークラフトを口に運んでる光景が脳裏をよぎる。
そこにあれば、抜群のポテンシャルを発揮すること間違いなし、ということ(笑)
評価(満点☆5つ)
味 :☆☆☆☆
価格 :☆☆☆
希少性:☆☆☆☆
リピート:あり!
もちろん開封したままのコン猪を口に運ぶのもよいが、
黒胡椒やマヨネーズと合わせてみても、
ケッパーと玉ねぎスライスと合わせてみても、
少しカットして熱々のご飯にのせてみてもよい。
いろんな料理に合いそう。
イノシシ肉は身近なものになってきたけど、これはなかなか手に入れることはできないかと思い、高評価。
アレンジレシピ考えて次の缶を開けることにします!