あまり聞いたことのない【柿】だと思いますが、岡山県の県北の津山地方では毎年10月~11月ころに出会うことができる至極の逸品。
※2021年10月後半に県南の倉敷エリアで発見しました
「づくし柿」とは
西条柿(渋柿)を木の上で熟すのを待ち完熟状態で収穫したもの。
通常、果実などは流通段階で完熟になるように計算されるため、未熟な状態で収穫することが多いのですが、この「づくし柿」は木の上で完熟にしてしまいます。
完熟状態で収穫するので、収穫後おいしく食べられる期間が短いということ。
なので、産地から外へはあまり出ることがない、一種の幻のフルーツのようなもの。
づくし柿の購入
津山地方の農産物直売所ではもちろんのこと、岡山県内の大手スーパーさんでもちらほら目にしました。
熟した柿はこれまでも食したことがありますが、このづくし柿は群を抜いて「ぷるんぷるん」なんです。
スーパーに並んでいると果肉のぷるんぷるん感がはちきれんばかりに買い物客にアピールしてきます(なんて)。
農産物直売所よりも色艶が良かったのでスーパーでも購入。
3個入りで200円。良心的!
少し強く持っただけで壊れてしまいそうな姿は、自宅までの帰り道の間ずっと緊張を強いられてしまいます。
づくし柿を食す!
無事に自宅まで持ち帰られたづくし柿は、冷蔵庫で1日ほど冷やしこみました。
冷たくして食べることが多いらしい。
いざ、食しようと思って冷蔵庫から出してみたものの・・・
切り方は?提供方法は?
と戸惑ってしまうほど。
はち切れんばかりのぷるんぷるん感がわかります!
下手に切り込みを入れると崩れてしまいそうだし、カットしてお皿に盛りたいけど、カットができるのか??となるので・・・
男らしく切り込みを入れて、テイッとやってやりました。
ヘタは自然に取れたけど、皮つき上等!
少しアップにすると・・・
手でつかんで皮を食べないように注意してパクっと。。。
これまで食べた柿の中でも一番柔らかく、トロッととろける感じ、甘みも抜群に感じられる!
評価は??
上々!
硬くしゃりっとした柿が好きな方はさておき、ぷるっとした柿が好きな方は必ず気に入ってしまうだろう。
甘みとトロリとした食感は、これだけで一種のデザートの様(言い過ぎ?)。
冷凍して半解凍の状態で食べてみてもおいしそう。
今年はもう食べられないだろうから、来年の楽しみにしておこう。
終わりに
このづくし柿は西条柿という中国地方で作られてきた渋柿の品種。
津山地方には「やわらかチップス」という隠れた名品もあるので、これからの秋の楽しみに加えたい。
ちなみに、両商品とも津山の田中農園さんのサイトから購入可能(時期に注意)。
づくし柿は冷凍で流通させるみたいですね。