グルメ

津山ホルモンうどん「橋野食堂」

津山に行くことは数知れず・・・
でも、名物のホルモンうどんを食べる機会に恵まれず・・・

なぜ?
そう、駐車場がない小型のお店が多く、また一人でのご飯を苦手としているので、なかなか立ち寄る勇気がなかったんです・・・

この度初めて立ち寄った「橋野食堂」さんをご紹介。

裏道に位置する古風な食堂

国道53号線から1本裏に入った道にあり、知らなければ見つけることができない名店。
(まぁ昨今はインターネットがあるために十分情報には恵まれていますが)

googleで「津山 ホルモンうどん」で検索すると、必ずと言ってよいほど上位に出てくるこのお店。

食べログでも高評価。

店前に駐車スペースはあるらしいのですが、事前調査ではほぼ止められないとのことだったので、近くの駐車場をお借りして少し歩いていきました。

店はどことなく懐かしさもあり良い雰囲気を醸し出しているものの、まったく店内が見えない。。
扉を開けたら、怖いおじさんがいっぱいいたら?
まさか番犬が店内に?
タバコで黙々の店内だったら?
なんて、不安要素はどんどんと沸き起こり、一歩一歩遠のくわけです。。

が、行ってみなければわからない!と、意を決して・・・いざ訪問!

津山地区の肉食文化

岡山県の県北「津山地区」の美味しい干し肉より転記※

津山といえば、B-1グランプリで認知度を広げたホルモンうどんが有名。
(2021年9月時点ではまだホルモンうどんを食す機会に恵まれず・・・)

もともと牛馬の流通拠点であった津山では、「養生食い」という健康のために牛肉を食す文化があったそう。
牛肉食がご法度だった江戸時代、彦根藩と津山藩では食肉を許可されており、当時より牛肉を食していた経緯もあり、牛にまつわる文化が根付いている。

さて、ホルモンとは牛の内臓を連想する方が多いと思いますが、そのルーツは??

今ほど冷蔵技術が発展していない時代では、すぐに傷んでしまう牛の内臓を流通させることは困難でした。
大半は捨てられており、「放るもん(捨てるもの)」という言葉が変化し、「ホルモン」となったという説があります。

※諸説あり?

津山では古くから牛を食す文化があり、解体に時間をかけず内臓を処理できていたこと、処理場が近くにあったことなどから、新鮮なホルモンを流通させることができていたそうです。
よって、他の地域よりもホルモンを食す機会に恵まれていたようです。

他県ですが、仕事の関係で牛の屠畜場を見学したことがありますが、解体にかかる工程はすべて効率的にかつ衛生的に行われていたことに圧倒されました!

津山ホルモンうどんとは

さて、今回の主役の「津山ホルモンうどん」とは、ただのメニューではないんです。
というのも、「津山ホルモンうどん研究会」なるものがあり、津山ホルモンうどんを取り仕切っているみたいです。
運営はつやまNPO支援センターが行っているようで、サイト内容も充実してます。

この名前を使用するためには、材料、味付け、調理方法など細かく決まっていて、何よりもロイヤリティを必要とする様子。
ブランディングに力を入れている、ってことかな。

余談ですが、
以前の仕事で別エリアのご当地グルメを扱ったことがあり、調理方法やトッピングなどが細かく決まっているのを確認したことはあったけど、ロイヤリティというここまでの縛りはなかったので、「津山ホルモンうどん」を気軽に取り扱えない部分はマイナスかとも思いますね。

「津山ホルモンうどん」のブランディング、これからも頑張って欲しいと思います。

実食!

話は戻り、「橋野食堂」さんへ。
店内はテーブル席が7つ(座敷含む)ほど。

小さな子供を連れてきても座敷でゆっくりできるのは良いですよね。

メニューは意外にもたくさんありましたので、必死に何食わぬ顔で「ホルモンうどん」を探しました。
(メニューの裏を見れば一発でわかることが後で判明しましたが・・・)

これ↓

今回注文したのは、「ホルモンうどん1玉のピリ辛」830円。
味付けが、普通、ピリ辛、激辛から選べるのはうれしい。

たまに1食がとんでもない店があるので、初めてのところでは怖くて2玉は頼めません。。
小食気味の私には1玉がちょうど良いサイズ。

シャキシャキのもやしとニラ、長ネギと柔らかめのうどん、トッピングのようにホルモンが乗っています。
仕入状況によっていろんなホルモンが入るようですよ。
赤い方のホルモン(レバーやハツなど)は個人的に好きではないので、少し心配していましたが、赤い方は入っていなく、小腸(であってると思います)が入っていてよかったです。
というよりも、ホルモンは小腸のみだった気がします。ごちゃまぜで入っているのが、本来の「津山ホルモンうどん」なのでは?

味は味噌?醤油?ダレ。ニンニクの香りと甘みを感じる「秘伝ダレ」とのこと。
辛味は味噌と混じってコチュジャンっぽい感じ。
なんとなくレシピが浮かんだので、後日自宅で作履帯と思います。
※橋野食堂さんの秘伝ダレのその深みまでを再現するものではありませんよ。。。

評価(満点☆5つ)

味  :☆☆☆☆
価格 :☆☆☆
希少性:☆☆☆☆

味付けは大変美味しゅうございました。が、うどんはやっぱりコシのある方が好き。
かつ、もう少しリーズナブル(せめて-50円)でもよいかと思います。
牛肉(ホルモン)が入っているので仕方ないかもしれませんが、よろしくお願いします!
・・・(誰に?)
ブランディングをしっかりしているという点で、認定店でしか食べられない希少性は大。

 

 

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