お米、日本人には欠かすことの出来ない食品ですよね。
私も好きです!炊きたてのアツアツをつまみ食いするのがたまりません。
多くの品種があり、年々増えているような気もしますが、40年近くお米を食してきた中で、私の個人評価トップに君臨するお米をご紹介です!
希少なお米、その名も天日干し米
天日干し米とは、刈り取られたお米を自然乾燥させるといった特別な方法で作られたお米のことです。
国内で流通している多くのお米は、刈り取ったあと機械で急速に乾燥させています。
急速乾燥させることができるので、天候にも左右されず、作業コストがさげられる利点があります。
大量生産を行うため、理にかなった製法ではありますね。
しかし、機械乾燥は高温で一気に熱を加えるため、米にダメージを与えてしまうこともあります。
天日干し米は、数日〜数週間、自然乾燥を行うため、天候にも左右されますし、その労力は計り知れません。
刈り取った稲の束を屋外の日に当たる場所で、人の手によって干していきます。
この手法を「はざかけ」というので、はざかけ米という呼び名もあります。
(「稲架掛け(はざかけ)」と書くように、稲をかけて(干して)いる様子が目に浮かびます)
米の産地に行くと、このはざかけを見ることもありますよ!収穫期の米産地に行った際は、よーく見てください。
このように手間ひまかけ、リスクを背負って大事に作られた天日干し米なので、生産者さんが減ってきているのも実情です。
希少かつ貴重なのです。
ご紹介するのは庄内地方の天日干しコシヒカリ
これまで何度か購入をしている、庄内地方で作られた天日干しのコシヒカリ。
田和楽ネットショップで購入できます!
こちら → 田和楽ネットショップ
庄内地方では「はざかけ」ではなく杭掛けと呼ばれる方法で乾燥しているようですが、その風景の写真もありましたので、ぜひアクセスしてみてください。
さて、この天日干しコシヒカリですが、お米の香り、甘みがすごいんです。
普段もコシヒカリを中心に購入しているのですが、お米の香りというよりも稲穂の香りって言っていうくらい、稲穂の香りがついています。
本来のお米の香りってこういうものなんだ、と感じさせてくれます。
炊きあがったお米の上記を顔で受け止めるのが、最高の幸せの瞬間。
(やけどしないように注意!)
また、冷えてしまったお米でも香りが残っているので、天日干しのすごさを感じられます。
アツアツで食べるのが好きですが、冷えた時の感じも一度体験すると良いかもしれません。
気になる価格は?
さて、こんなに良いお米だったら、気になるのがそのお値段。
上のリンクから価格を見たかもしれませんが、1kgで600円ほどになります(袋のサイズによって前後します)。
スーパーで一般的に流通しているお米の2倍ほどはしてしまいます。
これは、「高い」と感じてしまうかもしれません。
しかし、数百円で最高のお米に出会えるのであれば、手にする価値はあると思います。
生産者さんの労力と先人の知恵を、身を持って体験してもらいたいです。
とはいえ、普段はスーパーで売っているコシヒカリ(新潟県産が多いかな)を食べています。
天日干し米は新米の時期のちょっとした贅沢として毎年楽しみにしています。毎日だと、我が家の財務大臣に叱られてしまうので。。
あとがき
日本には多くの品種のお米があります。
お米マイスターというプロが紹介するお米も毎年気になっていますが、この天日干し米を超えるものには出会えていません。
まだまだ、知らない品種の美味しいお米に出会えるよう、生産者さんを応援していきます!