日本各地にご当地麺が多数ある中、「麦きり」をご存知でしょうか。
庄内地方で古くから食されてきた小麦粉を練り切った麺。
その魅力とは!?
うどんとは違う小麦粉麺
小麦粉から作られた麺といえば、一般的にうどんを思い浮かべます。
が、庄内地方ではうどんと麦きりは違うものとして捉えられている(らしいです)。
麦きりは主に冷たくして食されるものを指すことが多い。
対して温かくして食べる小麦粉麺をうどんと呼ぶ。
(庄内出身者ではないので、その感覚がいまいちわかりませんが・・・)
とはいえ、郷土食とはそういったもので、昔からの伝統を引き継いでいるため、その地の人でなければその感覚を得られないのもある意味納得。
同じものでも、土地によっては呼び名が違ったり、
呼び名は同じだが、土地によっては全く違うものを指したりすることもあります。
これだから小さな島国「日本」はオモシロイ。
麦きり?むぎきり?麦切り?
今回は、鶴岡の松田製麺所のむぎきりをお取り寄せしました。
乾麺もあるようだが、せっかくなので生麺で。
絹のようなきれいな白い色をしていて、どことなく上品さを表しています。
裏面にはご丁寧に「むぎきり」の由来が書かれていて嬉しい。
気になったのは、「むぎきり」、「麦切り」、「麦きり」といった表現があること。
が、特に決まりはないのか、↑の表記はお店によって異なるので、お店の表現方法と思います。
むぎきりを食す
今回食すのは「むぎきり」と表された商品なので、ここからは「むぎきり」で統一していこうと思います。
たっぷりのお湯(1束(180g)に対し2L)で良い固さになるまで茹でます。
※約5分とありますが、個人的に麺類はあまり時間通りに茹でないで、あくまでも自分の感覚で美味しそうな固さを選んでいます(少し固めが好き)
氷水でしっかり締めて、盛り付け。
現地では、合盛りを提供する店が多くあるらしく、それに習って左に蕎麦を右にむぎきりを盛ってみました。
わさび、刻みネギ、と麺つゆ。
現地ではわさびとからしと麺つゆが提供される店もあるらしく、正しい食べ方かどうかはわからりませんが、冷たい蕎麦とうどん(あっ、「うどん」って言ってしまった)は、↑の写真のセットが我が家の定番。
ということで、このスタイルで。
いざ、食べてみるとうどん(讃岐うどんを思い描いてしまうからか)とは違って、細くつるつるとしてあっさりとした感じ。
冷たくして食べるのが納得ののどごし。
製法は全く違いますが、富山県の氷見うどんに似ている感じです。
あとがき
食べ終わったあとに、からし・・・が心残りになってしまいました。
意地を張らずに、からしでも食べてみるべきでした。。
山形県に行った際には、ぜひ現地のお店で本場のむぎきりを食してみたいと思います。
最近はネット通販の品揃えは素晴らしく、各地方の郷土食がネットでお取り寄せできる手軽さは大変嬉しいものです。
さて、次は何を取り寄せるか・・・