らっきょう、どこのスーパーでも漬物は必ずと言ってよいほど置いてありますよね。
でも、生のらっきょうってあまり見ないですよね。
5〜7月の収穫時期には漬物用として置いてあることは見ますが・・・
旬はその時期。ただし、大半が漬物として流通してます。
らっきょうの種類
らっきょうは大きく2つに分けられます。
【らっきょう】
一番馴染みのあるもの。
漬物でよくみる種。「らくだ種」が主流。
【島らっきょう】
沖縄で栽培されていて異沖縄料理点などでよく見る、あれ。
一般的ならっきょうよりも辛味がつよく小さめ。
島らっきょうに似たものとして「エシャレット」がありますが、こちらは早堀りしたらっきょうのこと。
主に、茨城県や静岡県でハウス栽培されていて、年間通して楽しめます。
らっきょうの旬
さて、ここからは「らくだ種」のらっきょうに焦点を当てます。
国内では、鹿児島、鳥取、宮崎が主な産地。
5月頃から収穫をし、7月ころまで流通します。
このころ流通するのは、根に近い玉の部分。
それよりも早い時期に収穫するのが今回ご紹介する「早掘りらっきょう」です。
早掘りらっきょうとは
らっきょうは玉の部分を食すイメージが強いですが、エシャレットにも表されるように、実は葉の部分も食べられます。
しかし、葉は温かくなる4月ころから外敵(虫)の被害を受けてしまいますので農薬を使って葉を守ります。
よって、収穫期を迎えたらっきょうの葉は食用として流通しません。
※流通している玉の部分は土の中にありますので、安心して食べられます
この農薬を散布する前に、収穫したものが「早掘りらっきょう」として一部流通します。
ほどよい辛味と強烈な香りがあり、つまみには最適な野菜ではありますが、やはり玉の部分を利用した漬物が主流なので、この時期に収穫するものはごく僅か。
2月〜4月ころに流通していますので、見つけたら手にとって見てください。
最近、パクチーやセリなど香りの強い野菜の根を食べる習慣も出てきましたが、らっきょうの根は・・・
おすすめしません。味、栄養、どちらをとっても食べる価値が見いだせなかったです。。。
らっきょうの栄養は
さて、ここで気になるらっきょうの栄養分。
もともと薬用の野菜として中国から日本へ伝わったと言われるくらい優秀な野菜です。
よく言われるのが、血液サラサラ効果。
滋養強壮に効果があるアリシンという物質が、血行促進にも働き血栓予防に効果的と言われています。
また食物繊維が多く含まれ、整腸作用にも効果があると言われています。
ごぼうの3倍ある、といえばその効果はなんとなく伝わるのではないでしょうか。
抗菌作用も高く、保存に向いているという点も、漬物に重宝する理由かと思います。
が、しかし、多く摂取すると下痢や胃痛の原因にもなってしまうので、摂取には注意が必要です。
「1日4粒を目安に」といったことを聞いたことはないでしょうか。
かくいう私も、健康診断前にらっきょうを食べ続け、良い結果を出そうと奮闘した時期がありました。
健康診断の結果は・・・「異常なし!」
が、すべてがらっきょうのおかげとは思っていません。
また、健康診断前だけ奮闘するのは、最近は避けています。
普段の生活をしながら検診することが一番大事だと思います!
横道それました。。
早掘りらっきょうの食べ方
生のまま味噌につけて食べる、衣をまとって天ぷらに、刻んで餃子のタネに。
どのような料理にも活用することが出来ます。
個人的に好きなのはおひたし。
食感が残るくらいさっと湯通しして辛子酢味噌で。
シャキッとした食感と、まろやかになった辛味の中に甘みをしっかりと感じられます。
簡単ですし、おすすめです。
また、一度に多くを食せないため、保存できるような漬物なども良いかと思います。
今回は簡単に保存できて利用しやすい「らっきょうバター」をご紹介。
らっきょうバターの作り方
★材料
らっきょう:120g
にんにく:80g
無塩バター:200g
塩:10g
オリーブオイル:15cc
★作り方
らっきょうは水で洗って根を落としし、みじん切りにします。
にんにくの芽をとり、みじん切り。
ここに常温で柔らかくしたバターとその他の材料を混ぜれば完成。
らっきょうバターの使い方
小さく小分けにして冷凍しておけば、使いたい分だけ少しずつ使えます。
フランスパンに塗ってトーストすれば、ガーリックトーストに。
アッツアツのご飯にのせて、すこーし醤油を垂らしても絶品。
パスタのアクセントに加えたり、餃子のタネに加えたり、と、活用方法は無限にあります。
ぜひ作ってみてください。
あとがき
栄養価が高く、健康促進にも効果のあるらっきょうですが、漬物を除きまだまだ馴染みのある野菜ではないと思っています。
そのポテンシャルの高さに驚かされつつ、らっきょうのこれからに期待です。