佐賀県唐津市呼子町(よぶこちょう)。
この地域を有名にしたのが「呼子のイカ」ではないでしょうか。
その新鮮なイカの姿造りを求めて呼子へ観光へ、なんて人もいるくらい。
さて、その呼子のイカとはどんなものか・・・
呼子町とは
佐賀県と福岡県の北に位置する玄界灘(九州の北部の海域)は、日本有数の剣先イカの漁場なんです。
対馬海流の暖流のなかでとてもきれいな海水があり、かつ呼子湾内にはイカが好む磯が多数あることから、新鮮な剣先イカの漁場として知れ渡ったそうです。
剣先イカ漁師も、そのブランドを守り育むべく、水揚げした瞬間からイカの鮮度を落とさないように大切に扱っています。
イカの鮮度
通常、スーパーで見かけるイカって白くないですか?
でも生きているイカって透き通っているんです。
イカは死んでしまうと筋繊維を支える力を失い白くなると言われています。
でも現地で提供される呼子のイカって透き通っているんです。
そう、大切に扱われ、鮮度抜群の状態で裁かれるからこそなせる技といえます。
実際、呼子で食べたイカはこんな状態でした。
エンペラやゲソは天ぷらにしてくれるというサービス!
粋です!!!
さらに・・・
玄界灘で水揚げされたイカを生かしている生簀。
海水を循環させることにより、イカにストレスを与えない環境を作っています。
私達人間も、海外などに行くと「空気が違う」と感じたことはないでしょうか。
その空気感は微量ながらもストレスになる、
そう、イカも同じ。
きれいな海で泳いでいるからこそ、本物の鮮度が保たれるのだと思います。
きれいな海水を東京に持ってきても、所詮は循環。
本物の海には勝てないのです。
技術革新で本物の海を陸上に持ってこれたら素晴らしいことですが、それが実現したらなんとなく「自然」に対して申し訳なく、そしてどことなく寂しさを感じてしまいそうです。