珍味って、高級品ですよね。
身近にありながらも、決して安くはない。それでいて癖になる味。
今回は身近にはないけど、知っておいて損はない日本が誇る珍味をご紹介。
干くちことは
突然ですが、これ↓なーんだ??
スーパーでは見かけることはない(?)珍味。
そう、「干くちこ」なんです。
干くちことは、なまこの卵巣を幾重にも重ねて干したもの。
手のひらサイズの干くちこを作るために、50匹分の卵巣を使用することもあるとか。
商品に同梱されていた紹介文がこちら↓
なまこと言えば、日本三大珍味の1つ「このわた」を連想する方も多いと思います。
このわたは、なまこの腸を塩漬けしたもの。
腸と卵巣・・・
卵巣のほうが断然貴重な気がします。
1匹から採れる量も限られていて、干す手間などからこの「干くちこ」は流通量が少ないんです。
見つけた際は、ぜひ手に取ってほしい逸品です。
ところで、この干くちこ、何かの形に似てませんか?
そう、三味線のバチに似てるんです。そのことから「バチコ」とも呼ばれたりもします。
以前、知人に「バチコ」って言葉を教えてもらったことを思い出しました。
当時、知らなかった私は「??」って状態でフリーズしていたことを記憶しています。
今回手に入れた干くちこは、なまこやさんのもの。
なまこやさんは能登(石川県)の事業者さんで、能登の珍味を製造販売している会社です。
店名の通り、なまこ商品をお探しであれば、きっと見つかると思います。
※その他の商品もあります
倉敷(岡山県)の美観地区にある平翠軒さんで発見したため、購入させていただきました。
平翠軒さんは倉敷土産ではありませんが、各地の逸品を集めた食のセレクトショップのようなお店です。
各地の美味しいものに興味がある人は、ぜひ立ち寄って見てください。
面白いアイテムに出会えるかも知れませんよ。
こちら↓
余談:日本三大珍味とは
このわたの話題がでたので、少し横道にそれて・・・
日本三大珍味ってご存知でしょうか。
世界の三大珍味(キャビア、フォアグラ、トリュフ)のように、日本三大珍味ってものも存在するんです。
それが、うに、からすみ、このわたの3つ。
①うに:言わずもがな、うにですね。ただし、三大珍味と呼ばれるのは、うにの精巣や卵巣を塩漬けにした塩うにのこと。
②からすみ:ボラの卵巣を塩漬けにして乾燥させたもの。
③このわた:なまこの腸を塩漬けにして熟成した塩辛。
どれも内蔵の塩漬なのは、偶然でしょうか?
海に囲まれた日本ならではの珍味と言えるラインナップですね。
実食!
味
今回手に入れたのはミニサイズ。
初めて食すため、恐る恐る・・・
小さく割いて一口・・・
海産物を干した海の香と塩味、そしてほのかな甘味が広がります。
よーく噛み締めて旨味を堪能。
うまい!
価格による(美味しいわけがないという)イメージもあったかもしれませんが、美味しかったです。
小さいので、よーく噛み締めたのも良かったのかも知れません。
軽く炙って食べても良いらしいですが、小さかったので、炙るまもなくなくなってしまいました。
価格
上の写真でで、324円。
(重さ測るの忘れた・・・)
一口で食べられてしまうものがこの価格・・・
20gの手のひらサイズのもので5,000円は下らない・・・
間違いなく高級品です。
希少性
高級品かつ流通量が少ないので、間違いなく希少品ですね。
同じなまこからの生成品であるこのわたと違い、認知度が低いため、飲食店で利用しているところも限られているので、探さないと出会えないかも知れません。
能登の方ではメジャーなのかも知れませんが・・・
評価(満点☆5つ)
味 :☆☆☆☆
価格 :☆☆
希少性:☆☆☆☆
価格はどうしても無視できないですよね。購入にはお財布と相談しないと。
もちろん、製造にかかる手間などを考えれば妥当なのかも知れませんが、価格だけ見てしまうと・・・
身近にある珍味の「あたりめ」なども、身近だけど決して安くないですしね。