冬、人肌恋しくなるこの時期に重宝する野菜の一つに「かぶ」があります。
なべ物やみそ汁、漬物など、活躍の場を多く持っています。
かぶの旬は一般的に【冬】と言えますが、今回ご紹介する「野辺地の葉つきこかぶ」は夏場に旬を迎える青森のお野菜です。
冷涼な土地で育てられるかぶ
青森県下北半島の付け根に「野辺地町」という地域があり、夏の冷涼な気候を生かして栽培されているのが「野辺地葉つきこかぶ」。
一般的なかぶの旬は冬。10月ころから2月ころが旬の期間で例年その時期の出荷量が多くなりますが、野辺地町の冷涼な気候は夏のかぶ栽培を現実のものにしました。
平成24年には地域団体商標登録を取得し、全国的な地域ブランドとして認められました!
青森県には、他にも、嶽きみ(弘前市)、大鰐温泉もやし(大鰐町)、青森の黒にんにく(上北郡)などが地域ブランドとして認定されています。
夏場のかぶとして流通
6月ころから出荷が始まり、10月中旬くらいまでが出荷期間。
約5か月間、夏場のかぶとして重宝します。
一般的なかぶではなく、関東のスーパーでも「野辺地葉つきこかぶ」として流通していることを確認しました。
見つけた際は、新鮮なうちにぜひ!
おいしさの特徴
その特徴は、甘くてジューシー!
また手で剥くことができるのも他にはない特徴かもしれません。
↑こんな感じです。
えぐみが少ないため、まずは生でかぶりついていただきたい野菜です。
その甘さとジューシーさを感じることができると思います。
火を通した場合、煮崩れしやすいので注意が必要です。
が、絶妙な甘さとしっとり感を味わうことができるので、ぜひチャレンジしてください。
その他のかぶ
国内で生産されている「かぶ」の品種は多く、10種以上。
また地方色が強く出ているもの(聖護院かぶらや日野菜かぶなど)も多数あります。
冬のかぶは冬のかぶの良さを、夏のかぶは夏のかぶの良さをもっていますね。
品種改良などで通年で回っているので「旬」を忘れがちですが、四季のある国に生まれたので、こういった「旬」を大事にしていきたいですね。