旬が短くスーパーでは見かけてもなかなか手に取る機会がない野菜、それが山菜かと思います。
だから料理にも馴染みがなく、更に嫌厭してしまうんですね・・・
今回、はじめて「こしあぶら」をゲット!
自分なりに美味しく食べてみました。
山菜の女王と呼ばれる「こしあぶら」
フルーツの王様、なんてものも聞いたことがありますが、山菜にも女王がいるようです。
それがこちら↓
こしあぶら(漉油)。古くは絞った樹脂を塗料のように使用していたため、「漉油」と呼ばれたそうです。
そのウコギ科の木の芽を山菜として食したことが始まり。
旬の時期
旬は4月〜5月ごろ。
地域にもよりますが、3月頃からスーパーでも見かけるようになり、ゴールデンウィークが真っ盛り。
産地
北海道から九州まで収穫できます。
関西方面の平地では4月上旬ころから収穫でき、東北や標高の高い場所で5月の収穫になります。
ゴールデンウィークが最盛期と言えるでしょう。
価格
クセが弱く、比較的食べやすいこごみやうるいなどとは違い、独特な苦味が特徴のため、取り扱うスーパーも多くないような気がします。
今回、直売所で見つけたのがこちら↓
と
価格を見て、「??」となった方もいらっしゃると思います。
産地は一枚目、二枚目が「美咲町」で、三枚目、四枚目が「津山市」です。
39gで250円
と、134gで150円。
(容器の重さも含まれています)
共に岡山県の県北に位置し隣り合った場所です。よって、出品者による値付けの違いはありますが、それよりも違いがあるようです。
それは、こちら↓を御覧ください。
左が美咲町産のもので、右側の津山市産のものより小さく若い感じがします。
大差ないように見えて、この差が大きな差になります。
収穫に数日の差、たった「数日」なんです。
できるだけ、若い芽のものを選ぶと良いでしょう。
大きめのものは、天ぷらなど油料理で食べましょう。
苦味が旨味に変わり熱を加えることで柔らかくなります。
こしあぶらの掃除(下処理)
こしあぶらの掃除は簡単です。
下の部分の袴と呼ばれる部分を取り除くだけ。
↑の写真の下にある部分です。
手でむくようにすれば簡単に取り除けます。
すると、
↑こんな姿に。
木の芽なので、土などの汚れがあまり付きませんので、さっと洗うだけでOK。
誰でも簡単「ボイルこしあぶら」
どのように食べようか迷ったのですが、まずその味を確かめたいと思い、シンプルにボイルしてみました。
★材料
こしあぶら:適量 ※掃除済
水:適量
塩:水に対して1%ほど
以上!
★レシピ
やや多めの水に対して約1%ほどの塩を加えた塩水を沸騰させます。
そこへ、掃除したこしあぶらを投入して30秒ほど沸騰させます。
これだけ。
ボイル中。(写真は美咲町産のものです)
春らしい鮮やかな新緑の色合い。
↑美咲町産のもの。
↑津山市産のもの。
津山市産のほうが強い緑色をしています。
(写真ではわかりにくくなってしまいましたね)
実食!
若い美咲町産の方は、苦味こそあれ、全体的に柔らかく爽やかな青々しさ。
津山市産の方は、若干食感が強くなり全体的に青々しい苦味が強いです。
どちらも、同じ様にボイルしただけですが、そのままでもしっかりいただけます。
おすすめはめんつゆと鰹節でおひたし風にすること。
苦味を感じつつ本来の味を堪能できます。
評価(満点☆5つ)
味 :☆☆☆
価格 :☆☆☆
希少性:☆☆☆☆
独特の苦味があり、万人受けはしないための味の評価。
価格は少し育ったものと若芽を合わせて考えたものです。
子供には少しハードルが高いアイテムでしょう。
が、春らしい味を感じるため、少しだけでも挑戦してみていただきたいです!